- THE LAST TRAIN: Baquedano 攻略ガイド【完全版】
THE LAST TRAIN: Baquedano 攻略ガイド【完全版】
ゲーム概要:閉ざされた地下鉄が語る、生存と記憶のサバイバルホラー
『THE LAST TRAIN: Baquedano』は、チリ・サンティアゴの実在の地下鉄駅「Baquedano(バケダノ)」を舞台とする一人称視点ホラーアドベンチャーゲームです。実話をベースにした都市伝説や社会不安を織り交ぜつつ、深夜の地下構造に閉じ込められた主人公が、謎を解き、生存を目指すサバイバル的探索ゲームとして高く評価されています。
プレイヤーは電車内からスタートし、発車するはずのない“最後の列車”に乗って、次第に現実と虚構の境界が曖昧になる地下空間を進んでいきます。ジャンルとしては「探索型ホラー+ストーリーアドベンチャー」に分類され、ストーリー分岐・視覚的トリック・パズルギミック・心理的演出に長けた秀作です。
ゲームの基本構造と進行システム
- ジャンル:一人称ホラーアドベンチャー
- プレイ時間目安:約3〜5時間(エンディング分岐あり)
- 操作:WASD移動、Eキーで調査、Fで懐中電灯、Shiftで走る
- 特徴:セーブ制限なし/選択肢分岐あり/隠しエリア多数
探索中は「照明の暗さ」「視界制限」「意味深な音声/ビジュアル」が効果的に組み込まれており、恐怖はジャンプスケアではなく“静かな圧迫感”として表現されています。
チャプター構成と進行の流れ
章 | サブタイトル | 主な内容 |
---|---|---|
Prologue | Last Departure | 始発駅で目覚める、列車内部探索 |
Chapter 1 | Abandoned Rails | 不気味な駅構内、閉鎖区画に侵入 |
Chapter 2 | Echoes of Protest | 実話をベースにした事件描写、監視装置の回避 |
Chapter 3 | Engine Room | 発電機修復パズル、敵影の明確化 |
Finale | Return or Remain | 選択による2種エンディング分岐 |
チェックポイントとセーブ仕様
セーブは「電源のあるベンチ」「電車内」にて自動保存。任意セーブは不可なので、回復可能な中継ポイントはこまめに立ち寄るようにしましょう。死によるゲームオーバーは稀ですが、“選択肢失敗”によってバッドエンドに直行するルートも存在します。
探索のコツと心理的恐怖演出の特徴
懐中電灯と電池管理
序盤から使える懐中電灯は、バッテリー制限が存在します。暗所に入りすぎると電池が消耗しやすく、必要以上の点灯は避けましょう。電池は自販機型オブジェクトや駅員室で回収可能です。
音声ログとストーリー補完
- 各所に落ちているカセット/メモは物語の背景を語る鍵
- すべて回収すると“真実の記録”ルートが開放される
- 一部の音声ログはフラッシュバックを伴い、プレイヤー視界に演出効果が加わる
恐怖演出の傾向
本作の恐怖は「音の不在」「歪んだ声」「異常に現れる人影」といった心理的演出が中心です。敵対者の登場はごく一部ですが、“見えない存在”に追われる演出が非常に秀逸です。
Chapter 1: Abandoned Rails の完全攻略
エリア全体マップの構造
- ホーム西端 → 荷物室 → 点検口
- 点検口から職員通路 → 倉庫室(初パズル)
- 電源復旧後 → 通行不能エリアのドア解除
パズル:ブレーカーパネル
・目的:指定のスイッチ3つを同時にオンにする
・解法:中央を最後に操作すると安定化する(右→左→中央)
取得推奨アイテム
- 懐中電灯用電池(通路北側のロッカー)
- 録音ログ#2(シャワールーム付近の床)
- 隠しルート鍵(点検用トロッコ内)
Chapter 2: Echoes of Protest 攻略と注意点
ステージ構成と目的
このチャプターでは“かつて起きた暴動と鎮圧”を象徴する演出が連続して登場し、プレイヤーは視覚的・聴覚的に過去の記憶を追体験させられます。目標は「監視区域を抜け、地下鉄の運行制御装置を再起動する」ことです。
主なギミックと解法
- 監視カメラ避け:視界に入ると“精神汚染”ゲージが上昇 → ゲージ満了でゲームオーバー
- 音声ログ#5:女性の声による地下活動の記録。制御室西側の掲示板にピン留めされている
- イベントフラッシュバック:看板を調べると突然“人混み”の幻影が出現する → 歩いて抜けることで解除
回避ルートのコツ
カメラを避けるには、床の影を頼りに移動するのが有効です。ランプが赤→青に変わる“瞬間”に移動を開始すれば、監視を抜けられます。
Chapter 3: Engine Room の攻略
メインパズル:発電機再起動装置
- 4色のレバーを正しい順番で操作 → 配線ランプが全て青になると成功
- ヒントは壁の落書きにあり:「R→Y→G→B」(赤→黄→緑→青)
失敗すると短時間の停電演出が入り、敵が背後に出現する演出に切り替わります(実際の戦闘はなし)。この演出後はステージ構成が微細に変化するため注意が必要です。
必ず拾っておきたいキーアイテム
- メインシャフト鍵(制御盤左の工具箱)
- 録音ログ#8(階段裏のキャビネット)
- 設計図断片(非常灯の奥:分岐ルート開放に必要)
Finale: Return or Remain の分岐とエンディング条件
分岐条件一覧
ルート名 | 分岐条件 | エンディング概要 |
---|---|---|
Return(帰還) | 録音ログ8種以上/カメラ回避全成功 | 記憶を取り戻し、地上への帰還を果たす |
Remain(残留) | ログ未回収/トロッコ未使用 | 地下に“自ら残る”選択。ループ演出あり |
Corrupted | 精神汚染MAX → 即死 | 監視支配下に墜ちる。バッドエンド扱い |
最も理想的なルートは「Return」で、これには複数の条件を満たす必要があります。とくにカメラ回避が最重要項目です。
よくある疑問とFAQ
- Q. 戦闘要素はありますか?
- A. 実際の“戦闘”はありませんが、逃走イベントや視界外からの脅威による緊張感が強く演出されています。
- Q. 難易度変更は可能ですか?
- A. できません。すべて固定難易度で、演出と探索が中心です。
- Q. マルチエンディングの見直しは?
- A. 本編クリア後に“再起動”で周回プレイが可能。ログ・進行状況は一部引き継がれます。
総評:現実と虚構が交差する、静かな社会派ホラーの傑作
『THE LAST TRAIN: Baquedano』は、単なる怖さではなく「社会の記憶」「場所の記憶」「個人の記憶」が交差する、人間の心理に迫るインディーホラーです。短いプレイ時間ながら、プレイヤーに強い印象を残す設計であり、“現実にあった事件”と“ゲーム表現”の距離感が絶妙に設計されたタイトルです。
恐怖は過剰な演出ではなく、静けさ、視覚ノイズ、歪んだ記憶の中にあります。この列車に乗ること自体が、あなた自身の記憶への旅なのかもしれません。
追加:ストーリー考察と背景モチーフの解釈
『THE LAST TRAIN: Baquedano』の物語は、単なるフィクションではなく、実在の地下鉄駅と、そこでかつて起きた暴動・抗議・封鎖などの現実的な社会背景を元に構成されています。ゲーム中に語られる“記憶の断片”は、以下のようなモチーフから派生していると考察できます。
現実のBaquedano駅の歴史的意味
- チリ2019年の抗議活動の中心地 → 政治的な象徴空間
- 地下鉄封鎖・治安部隊投入 → “出口のない恐怖”の再現
- “見えない暴力”の象徴としての駅構内 → ゲーム演出と重なる
ゲームでの「監視装置」「録音テープ」「破壊された構内」などは、実際にチリ国内で報道された映像を模しているとも取れます。
幻想要素と象徴解釈
- 電車が戻らない:過去への囚われ、抗議の繰り返し
- カメラと光線:視られることで自我が崩れる、“記録と支配”の構図
- 音声ログの断片性:記憶の曖昧さ、語られない真実
全体を通じて、“都市という記憶媒体”の概念が強く打ち出されています。地下鉄が動かないことは、“社会が止まってしまった”ことの象徴でもあり、プレイヤーが“その中で何を信じて進むか”が重要な問いとして投げかけられているのです。
Steam実績一覧と解除ヒント
実績名 | 解除条件 | ヒント |
---|---|---|
Welcome Passenger | ゲームを開始 | プロローグクリアで自動獲得 |
Voices from Below | 音声ログを5つ以上発見 | 通路・駅務室を重点的に探索 |
The Light Remains | 全カメラゾーンをノーダメージで通過 | 影の使い方が鍵、ルート暗記推奨 |
Return Ending | グッドエンドを見る | 録音8種+カギ回収+選択肢正解 |
Corrupted | 精神汚染でゲームオーバー | わざと長時間監視下に留まる |
今後のアップデート/コミュニティ展望
本作はSteamで高評価を得ており、今後のアップデートでは以下のような拡張が予定・期待されています:
- 開発元の公式コメントにより「分岐エンド追加」の示唆あり
- 開発者Discordにて「プレイヤーのスクショ/考察投稿」が活発
- パッチ1.1で一部演出の挙動安定化/英語以外の言語対応拡大が進行中
こうした動きから、作品が“物語性のある社会体験”として捉えられていることがうかがえます。今後も注目されるインディータイトルの一つです。
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