[Chilla’s Art] Jisatsu | 自撮攻略ガイド【完全版】

静かな日常のなかに、何かが「もう戻れない」空気を含んでいる。『[Chilla’s Art] Jisatsu | 自撮』は、現代的で社会的なテーマを扱いながらも、ホラー演出に頼らず“切実な現実”を描写する異色の短編ADVである。

舞台となるのは、スマートフォンによって記録される日常と、その裏に潜む歪み。プレイヤーは主人公の行動を追体験する形で進行しながら、徐々に非言語的な“違和感”に気づいていくことになる。

本作の構成は以下の3つのフェーズで進行する：

このうち“プレイヤーに選択の余地がある”のは日常と記録の部分であり、終盤に至ってはすべてが記録済みのように進行する。攻略の観点では、どの写真をいつ、どこで撮ったかが物語の流れと最終的なルートに影響するため、プレイごとの順序が重要となる。

本作のタイトルでもある“自撮”は、単なる操作イベントではなく、ストーリーの核心にある。「撮る」という行動が強くメッセージ性を持ち、以下のような変化が発生する：

このように、撮影自体がストーリー進行とリンクしており、「どこで撮るか」だけでなく「何を撮っていないか」もまたルート判定に関わっている。

部屋の中には自由に調べられる複数のアイテムが存在しており、主に以下のカテゴリに分類される：

いずれも一見、ただの雰囲気づくりに見えるが、一定の調査順序やスルーによって、次の演出内容やスマホの反応が変わってくる。

特に注意すべきなのは「同じ場所でも、1日目と2日目で違う内容が表示される」ことであり、正しいルートへ進むためには記憶しておくべき情報がどこにあったかを把握しておく必要がある。

後半に入ると、画面上の色彩バランスや音の反響が変化し、ホラー演出が挿入され始める。ただしジャンプスケアなどの直接的恐怖ではなく、“居心地の悪い静寂”が中心となる。

攻略上、以下の点に注意することで進行が安定する：

これらはすべて、演出フラグとして判定されており、最終ルートの差分に関わる。

『自撮（Jisatsu）』には、直接的なゲームオーバーやクリアというよりも、プレイヤーの選択・観察・行動が残した“余韻”によって結末が変化する設計となっている。ゲーム内には明確に3つのルートが存在する。

エンディング名	分岐条件	演出内容
ループエンド	調査不足／自撮の順序が乱れている	主人公が同じ朝を再び迎える／スマホの時刻が巻き戻る
暗転エンド	夜中の異常イベントを最後まで体験／扉を2回開ける	画面が徐々に暗転し、音だけが残る／SNSの通知が途切れる
光のエンド	全自撮＋日記／棚イベントの発見＋自分の顔を撮る	日が昇る／外の光が差し込む／スマホの画面が“ありがとう”になる

いずれのルートも、ゲーム的な“攻略”というよりも、「気づけたかどうか」＝「踏みとどまれたかどうか」という思想で設計されているのが特徴。

クリア後の再プレイでは、以下のような変化が確認できる：

これらは実績・CGギャラリーには反映されないが、周回することで“確かに変わっている”違和感として積み重なり、2周目以降の解釈に強く影響する。

作中で特定の状況下でのみ出現する一枚絵イベント（フルスクリーン画像）が存在し、以下の条件でトリガーが発生する：

これらの演出は強制ではないため、攻略上すべてを見るためには最低でも3周以上が必要。

Q. 自撮りが反応しないことがあるのですが？: A. 特定のシーンではフラグが立っていないと自撮りが無効になります。まず他の調査を済ませてください。
Q. 暗転エンドしか見られない: A. 一度も“自分の顔”を撮っていないとルートが固定されます。最後の自撮りは必ず鏡に向けてください。
Q. 光のエンドの条件が難しい: A. 調査対象をスキップしていないか確認してください。棚・床下・机・日記・スマホ通知のすべてを確認後にフラグが開放されます。