偽猫物語 攻略ガイド【完全版】
ゲーム概要:猫に化けた影を追う、奇妙で愛おしい物語
『偽猫物語』は、モノクローム調の幻想的な世界観の中で、プレイヤーが“偽りの猫”となり、人間のふりをしながら世界の真実に迫っていくアドベンチャーゲームです。パズル要素、対話選択、潜伏ステルス、そして「猫らしさ」を活かした特殊行動が融合した独自のゲーム性を持ち、シンプルな操作性と濃密な語り口で、プレイヤーを深く引き込みます。
プレイヤーは「ヒトの姿をした猫」となり、崩壊しつつある町で真実と嘘、記憶と忘却の狭間をさまよいながら、最終的な“選択”に向かって進んでいきます。周回要素と分岐エンドを備え、隠されたストーリーの回収や小さな行動の積み重ねによる分岐が攻略のカギとなります。
基本操作とインターフェース
- 移動: ←→キー / A・Dキーで左右移動、↑で調べる/登る
- アクション: Zキーで話す/使う/変身する
- メニュー: Xキーでステータス・アイテム・記録
- 猫モード: 任意の場所で「変身」して猫として探索可能
猫モードでは人間には入れない狭い通路を通過できたり、人の会話に盗み聞きできたりと、探索面での自由度が一気に広がります。逆に、重要イベントや戦闘は“ヒトモード”でしか対処できないため、状況に応じて使い分けるのが攻略の鍵です。
ゲーム構成と進行サイクル
ゲームは全6章+エピローグ構成で、各章ごとにマップ探索・情報収集・イベント解決を行いながら物語を進めていきます。各章には最低1つの分岐点と1つの“猫的試練”があり、選択や成功失敗によって後半の展開が大きく変化します。
章 | 主な舞台 | 分岐要素 | 猫ギミック |
---|---|---|---|
第1章 | 崩壊町「トリノ区」 | 隠された部屋を見つけるかどうか | 天井裏移動 |
第2章 | 放棄された学校 | 人形の依頼に応じるか | 通気口移動 |
第3章 | 地下鉄跡地 | 誤った記憶を選ぶかどうか | カラスに変身 |
章の終わりごとに出現する“記憶の扉”では、前章での選択や収集品の状況に応じてルート分岐が発生。最低2周以上のプレイがすべてのストーリー回収には必須です。
第1章攻略:崩壊した町での目覚め
導入イベントと猫化の解放
ゲーム開始直後、名前入力を経て主人公「ネコ」が瓦礫の中で目覚める場面から始まります。最初は人型の状態でしか行動できず、右に進んだ廃屋で初めて“猫化”が可能になります。
- 右端の家で「割れた鏡」を調べることで記憶がフラッシュし、猫化が解放
- 以降、Xキーで自由に「ヒト⇔ネコ」を切り替え可能に
隠し部屋の開放と分岐
マップ左側、線路下にある廃倉庫のロックを解除すると、初の分岐フラグが立ちます。
- 猫化した状態で看板裏を調べ、「白い鍵」を入手
- それを使って廃倉庫に侵入すると、「記録装置」イベントが発生
- このイベントを見ると、エンディングの1種「白猫ルート」解放条件の1つが成立
この時点では何が分岐に繋がるのか明示されませんが、「行動履歴」は内部的にログされており、周回プレイで意味を持ってきます。
ボス:影に取り憑かれた老人
第1章の終盤には戦闘があります。猫ではなく“ヒトの姿”で挑む必要があるイベント戦です。
- スキル「影の声」は使用ターンに回避行動を取ると反射可能
- 開幕で「目を見てはいけない」選択肢を正解すると大ダメージ無効
- 勝利後、影の残骸から「灰の記録片」を入手
この戦闘に勝利していないと第2章以降でスキル「無言の問い」が使えなくなるため、しっかり回復アイテムを準備して挑みましょう。
第2章攻略:放棄された学校と人形たちの記憶
探索エリアと猫ギミックの活用
第2章では、校舎内の各教室を巡りながら、失われた記憶と“擬似生物”と呼ばれる人形型の存在たちとの対話を進めていきます。
- 体育館裏の空調設備室に通気口があり、猫化状態で侵入可能
- 図書室2階の本棚を押すと「隠し階段」が出現。これも猫でしか気づけない
- 中庭には「他人の記憶」が落ちており、拾うと戦闘スキル「追想ノ牙」習得
人形イベントと分岐条件
第2章のメインイベントは、“笑わない人形”リリアとの対話です。彼女に3つの選択肢を与えることでエンディングに影響する「感情値」が変化します。
選択肢 | リリアの反応 | 影響 |
---|---|---|
「名前を呼ぶ」 | 驚きと共に沈黙 | 感情値 +1 |
「黙って寄り添う」 | 少し微笑む | 感情値 +2(好印象) |
「彼女を問い詰める」 | 拒絶+沈黙 | 感情値 -1 |
この感情値が3以上で第4章にてリリアが「共闘ルート」に進み、0以下なら「離別ルート」に分岐します。2周目ではこの条件を逆手に取った演出も出現するため、周回前提でのプレイが推奨されます。
影イベント:擬似生物「クロスシンガー」との戦い
第2章終盤では、音を反響させて攻撃してくる「クロスシンガー」との戦闘があります。
- ステージには“音の壁”があり、プレイヤーの行動音が増幅される
- アイテム「響かない靴(中庭で拾える)」を使うと無音移動可能
- クロスシンガーはターンごとに“正面・左右・後方”のどれかに防御態勢を取る
弱点位置からの攻撃(防御していない方向)を2連続で成功させると、スタン→撃破可能になります。猫モードでは近づけないため、ヒトモードで静かに位置取りして倒しましょう。
章クリア後の分岐チェック
第2章の終了時、「黒板の前に座るリリア」のシーンが表示されます。このとき以下の条件を満たしていると、ルートが裏に分岐します:
- 感情値3以上
- 「響かない靴」を使ってクロスシンガーを撃破
- 廊下の手紙イベントを読了
この場合、次の章で“記憶を共有した状態”で物語が始まり、隠しスキル「重なる記憶」を使用可能になります。
記録装置の使い方と巻き戻し要素
第2章クリア以降、「記録装置(SAVE機能)」が細分化されます。これにより、章ごとのリプレイが可能となり、分岐条件の調整も楽になります。
- セーブポイントは章ごとに最大3スロットまで自動保持
- 「記録の鍵」を消費すると過去の状態に巻き戻し可能
- アイテムとスキルは巻き戻し時に保持可(ただし物語フラグはリセット)
「記録の鍵」は隠しイベントや探索報酬でのみ得られる貴重なアイテムです。使いどころは慎重に。
第3章攻略:地下鉄跡と記憶の混濁
エリア構造と猫特殊ギミック
第3章では崩落した地下鉄跡が舞台となり、視界が悪くマップ構造も迷路状になっています。この章の特徴は「カラスへの変身」によって上空移動が可能になる点です。
- 猫状態で特定の落書きを調べると「カラス記憶」を習得
- 以降、Zキー長押しで“浮遊モード”に移行できる箇所が限定的に出現
- 高台にしか置かれていない「記録断片」や「欠けた羽根」はこれでしか取れない
浮遊時は速度が遅くなるものの、敵に見つからず通過できるため、攻略の幅が広がります。
記憶選択と分岐フラグ
この章の最大の分岐は「偽の記憶」を選択するか否かです。イベントシーン中に「3枚の記憶カード」が提示され、1枚を選ぶことになります。
記憶カード | 内容 | 効果 |
---|---|---|
月下の手紙 | リリアと初めて出会った記憶 | トゥルールート進行フラグ |
黒い爪痕 | 戦闘の記憶(影との戦い) | スキル強化「噛みつく影」習得 |
閉ざされた扉 | 存在しない部屋の幻覚 | ダークルート進行フラグ |
ここで「月下の手紙」を選ぶとトゥルーエンド条件の1つが満たされ、「リリアの記憶」が再生されるようになります。他の2つは戦闘やスキルの拡張には有用ですが、ルート進行としては遠回りになります。
ボス戦:記憶の蛇影
この章のボス「蛇影」は、戦闘中にプレイヤーの記憶(選択肢)を封じてくるトリッキーな相手です。
- 3ターンごとに「記憶の混濁」を使用し、スキル名を空白にする
- 行動前に選択肢が表示され、「思い出せば」元に戻る(正答式)
- HP残り20%で「偽の記憶」使用。直前に選んだ記憶によって演出が変化
事前にセリフを読んでいれば選択肢は容易に正解できますが、読んでいないと苦戦必至。暗記よりも“読み解く力”が問われる戦いです。
第4章以降の簡易チャート(分岐まとめ)
章 | 選択肢 | 影響 |
---|---|---|
第4章 | リリアを追う or 見送る | 共闘 or 離別ルートへ |
第5章 | 塔に登る or 地下に降りる | 真実ルート or 虚構ルートへ |
第6章 | 名前を思い出す | トゥルーエンド分岐確定 |
これらをすべて正しい順で選択すれば、最終エピローグで“真なる姿のネコ”が現れ、全キャラの記憶統合イベントへ進みます。
エピローグ・エンディング解説
ノーマルエンド:世界の終わりと共に眠る
選択肢を誤ったり、リリアとの関係が希薄だった場合に到達するエンド。主人公は町の最深部に一人たどり着き、記憶を思い出せないまま「扉の向こう」へと消えていく演出となります。
- 到達条件:第3章で「閉ざされた扉」を選ぶ、第4章でリリアと別れる
- ラストシーンでは、猫と人間の境界があいまいになったような描写が印象的
トゥルーエンド:記憶の統合と“ヒトになる”選択
すべての感情フラグを正しく積み重ねたうえで、第6章で「名前を思い出す」を選択するとトゥルーエンドへと進行します。
- リリア、クロスシンガー、蛇影など、これまで戦ってきた“記憶の残骸”たちが姿を変えて登場
- それぞれと対話・許し・受容のイベントを経て、最終的に主人公が“ヒトでありネコでもある存在”として帰還する
- スタッフロール後に“彼とリリアが言葉で語り合う”特別後日談あり
ダークエンド:影と同化する選択
特定の条件下で“嘘の記憶”を選び続けた場合に到達するバッドルート。主人公が影に飲み込まれ、以降の選択肢を強制的に誤らされていきます。
- イベント途中で操作不能になるなど、ホラー的な演出が追加
- ラストは画面が徐々に崩壊し、「END」という文字すら歪む
本エンドはゲーム内でも言及されない隠しルート扱いであり、攻略サイトやプレイヤー考察で話題になることが多い演出です。
スキル・アイテム・実績一覧
スキル一覧
スキル名 | 習得条件 | 効果 |
---|---|---|
追想ノ牙 | 第2章中庭で「他人の記憶」を拾う | 敵の記憶ゲージにダメージ |
重なる記憶 | リリア感情値3+廊下イベント発生 | 全スキルの詠唱を短縮 |
無言の問い | 第1章のボスを撃破済 | 敵の選択肢を無視して行動 |
主な収集アイテム(記録片)
- 灰の記録片(第1章):ボス撃破後
- 欠けた羽根(第3章):浮遊でしか取れない位置に配置
- 記録の鍵(第2・4・6章):セーブ巻き戻し用
実績達成例(Steam)
- 「初めて猫になった」:変身解放
- 「記憶を抱きしめる」:月下の手紙選択
- 「すべてを見届けた」:トゥルーエンド到達
- 「影に飲まれた」:ダークエンド到達
攻略TIPSと裏技
- 「ヒトでアイテムを拾い、ネコで使う」と特殊演出が発生するケースあり
- ステージの一部に“特定時間だけ現れる扉”がある。1日1回プレイでしか見られない分岐要素
- 一部のセーブデータ名を「NISE」と名付けると、オープニング演出が変化
これらの裏技は公式から明言されていないが、実装されている事例としてプレイヤー間で共有されています。
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