スプリット・フィクション 攻略ガイド【完全版】

スプリット・フィクション 攻略ガイド【完全版】

『スプリット・フィクション』は、“現実”と“虚構”の境界が曖昧になった世界で、真実と嘘の狭間を選択しながら進む物語分岐型アドベンチャーゲームです。
シナリオ構造はチャプター制＋多重ルート分岐方式となっており、プレイヤーの選択と行動ログがそのまま「物語の記述内容」としてゲーム内世界に反映されていく、極めてメタ的な設計が特徴です。

本攻略では、ルート分岐条件、キャラクター別エンディング、選択肢フラグの影響関係、タイムリープ仕様、真エンド（Reality Break）到達条件までを徹底的に解説します。

📚 ゲームシステムと進行構造の概要

• ジャンル：メタ・マルチエンド・ADV
• 構成：全7チャプター＋リフレクション層＋分岐ループ層
• 視点：主人公1人＋虚構内2名の可変視点

進行は章ごとの選択肢と視点変更を軸に分岐し、周回ごとに「一部選択肢が解禁」「虚構内キャラが記憶保持」「現実の情報が先出しされる」といった変化が発生します。
周回のたびに“フィクションが崩れていく”という設計が最大の魅力です。

🔀 各チャプターと選択肢の主な分岐点

チャプター	主要分岐選択肢	影響
第2章：嘘の扉	「嘘を信じる」or「疑う」	記憶ルート／現実ルート分岐
第4章：鏡像記録	「記録を再生」or「破棄」	虚構内の改変／分岐フラグ蓄積
第6章：編集の手	「ページに追記」or「書き換え」	真ルート（Reality Break）へ進行可能に

🧠 キャラクタールートとエンディング条件

本作には計5種のメインエンディングと、1つの真エンディング（＋特殊ノンエンド）が存在します：

• ユイEND（感情記憶ルート）：感情共鳴の選択肢を3回以上選ぶ
• レンEND（論理構成ルート）：矛盾指摘／虚構否定を4回以上選ぶ
• ミナトEND（自己解放ルート）：「自分を信じる」選択を最終章で選択
• 偽装END（虚構ループ維持）：全ルートを途中離脱でスキップ
• 分岐END（誰も救えない）：信頼値がすべて中立以下
• Reality Break（真END）：2周目で3ルート達成＋編集選択を“書き換え”に設定

🌀 周回プレイと変化する演出

2周目以降では下記のような演出が加わります：

• 選択肢が“赤字化”する（過去改変による警告）
• 章タイトルが「//破損中」などの形に変化
• 第3章以降に“裏シナリオ”への差し込みが発生

Reality Breakへ到達するには、**“裏選択肢”が出現した際に3つとも選び切る**必要があります（1周ですべて不可／最低2周推奨）。

🔓 隠し要素とメタ演出トリガー

特定の条件で、以下のようなメタ演出・隠しコンテンツが解禁されます：

• 3周目以降、タイトル画面のロゴが“Split”から“Sp1it”に変化
• “編集メニュー”に「セーブを消す」「ログを編集」が追加される
• 虚構内キャラが“プレイヤーの選択”を認知する台詞を発する

このような演出は、単なる分岐演出ではなく、プレイヤーの行動そのものが物語の一部であるという作品のテーマ性を支えています。

📖 メモリーリンクシステムと過去書き換えの効果

ゲーム中盤以降に解放される“メモリーリンク”は、分岐済みのシナリオを再選択し、過去の選択結果を“上書き保存”するシステムです。
ただの巻き戻し機能ではなく、「現在の選択肢」や「裏ルートの有無」に明確に影響する仕様であるため、以下のように活用することが重要です：

• 第2章分岐の“嘘を信じる”を取り消す → 現実ルートの固定が可能
• 第5章の“別視点選択”を回避 → 主人公の記憶喪失を防げる
• 第6章で分岐リセットを使う → 書き換えの選択が解放

この機能は、一度通ったルートを「記録された物語」と見なして再編集するという、本作の“物語そのものを操作する”メタ構造を体現した機能でもあります。

🗝 ロック解除型選択肢と隠しルート

特定の条件を満たすと、通常の選択肢とは異なる「ロック解除型選択肢（鍵アイコン付き）」が出現します。これらは全ルート解放・トゥルーエンド到達に不可欠な要素であり、以下のようなトリガーが存在します：

• 第3章“虚構内部崩壊”イベントを2周とも発生させる
• 裏ログ（ゲーム内テキスト）を3つ以上閲覧する
• セーブ削除演出を一度見る

特に第4章以降で登場する選択肢「編集を受け入れる」は、Reality Break ルート突入に必要な分岐トリガーとなっており、未出現の場合は前提条件の再確認が必要です。

🔁 エンディング後の変化とループの終焉

Reality Breakエンドを見ると、“タイトル画面”が変化し、ゲームを再起動するまで元に戻りません。この変化には以下のような演出が含まれます：

• ロゴが「Sp1it」→「Sp|1|t」に変化（視点が交差していることの示唆）
• スタートボタンの表記が「再開」から「読み直す」に変化
• メニュー内の「セーブデータ」表記が一時的に全て“■”で塗り潰される

これは、「プレイヤーの操作そのものが物語を終焉に導いた」という、**ゲームとプレイヤーの関係性そのものを問う演出**となっており、本作の最大のテーマ“あなたはどちらの現実を選びますか？”という問いに対する解答とも言える構造です。

🎁 EXTRAコンテンツとボーナス要素

すべてのエンディングを解放すると、“EXTRA”メニューが出現し、以下の特典が解放されます：

• キャラクターアフター（ifエピソード）：それぞれのルート後日談
• デバッグモード：全チャプタージャンプ機能
• ギャラリー：立ち絵／イベント背景／ロゴ・設定資料閲覧

特に「キャラクターアフター」は、本編中では描かれなかった選択後の静かな余韻を楽しめる構成になっており、物語の受け取り方をより豊かにしてくれます。

💬 総評：このゲームの核心に迫る

『スプリット・フィクション』は、物語分岐ADVというジャンルにおいて、“プレイヤーが物語を読んでいること”を物語の一部として扱った作品です。
選択肢・編集・記憶・選択者＝語り手、という要素すべてが連動しており、周回プレイによって“ゲームそのものが壊れていくような演出”は、メタADVの傑作とも呼べる完成度に達しています。

本作を攻略するということは、**ただルートを辿るだけでなく、物語そのものの“あり方”に踏み込む行為**であり、全ルートを見届けたプレイヤーにだけ「終わらせる力」が託される設計が極めて印象的です。

よくある疑問とFAQ

Q. どのルートを最初に行くべきですか？

A. 感情共鳴型（ユイルート）が導入として最適。真エンドへの布石にもなります。

Q. セーブデータが壊れたような演出が出ました

A. 仕様です。3周目以降の“Reality Break進行中”は演出で画面が崩れます。

Q. 真エンド条件が満たせません

A. 周回データ内で3名のルートを完全到達後、第6章で「書き換え」選択が初めて有効になります。