シシテナオ -Even in Death- 攻略ガイド【完全版】
死後の意識が世界を歩く。『シシテナオ -Even in Death-』は、“死んだあと”から始まる探索ホラーであり、プレイヤーは現世の記憶と向き合いながら、自己存在を再構成していく。道なき道を歩き、曖昧な過去と錯覚の現在を往復する本作では、選択肢は少なくとも、選び方で世界そのものが変貌する。
攻略上のポイントは、画面に映る情報だけでなく、“記憶の再構築をどの順序で行うか”という観点にある。言い換えれば、進むことよりも「どう向き合うか」が分岐を決定づける。
🌑 死後の意識とマップ構成
主人公が目を覚ますのは、闇に覆われた無機質な空間。ステージは幻想的かつ象徴的に作られており、明確な地名や構造は存在しない。代わりに、点在する“記憶の断片”を調べていくことでマップが広がっていく設計になっている。
進行に必要な行動は以下の通り:
- エリア内の特定ポイントに接触(記憶イベント発生)
- 記憶イベント後に開放される扉を通過(ルート更新)
- 一定数の記憶を取得後、空間構造に変化が発生
これらは直感的に操作可能だが、どの順で記憶に触れたかによって、空間の変化や発言内容が変化し、最終的な結末にも影響を及ぼす。
🧠 記憶断片と感情の関係
本作最大の特徴は、記憶を“アイテム”ではなく“感情の痕跡”として扱っている点にある。プレイヤーが取得した記憶に応じて、以下の内部変数が変動する:
- 後悔(Regret)
- 怒り(Anger)
- 愛着(Attachment)
これらはUI上に表示されることはないが、分岐先ルートやモノローグの変化、空間構造の異常などを通じて間接的に示唆される。攻略においては、取得順と取得対象のバランスを取ることが極めて重要となる。
📍 ルート展開の起点となる分岐要素
以下の行動が、ルート分岐のトリガーになり得る:
- 怒りの記憶3連続取得 → 異界ルート発生
- 後悔+愛着の取得が均衡 → 回帰ルート開放
- 一定の記憶を無視して進行 → 虚無エンドへ直行
これらの条件は、攻略用セーブを活用して分岐直前の状態を複数保存しておくことで、回収しやすくなる。各ルートは終盤の演出およびエンディングテキストに大きな違いがあるため、全分岐を体験することが推奨される。
🎭 記憶イベントの読み解き
各記憶イベントでは、短い会話やイメージビジュアルを通じて過去の断片が提示される。その内容は非常に抽象的であり、明確な因果関係や登場人物の名は提示されないが、演出の選択と順序が物語の全体像を浮かび上がらせていく。
攻略においては、イベント内容そのものよりも、“そのイベントをいつ体験したか”の方がルート分岐に重要な影響を与える。
たとえば:
- 最初に「彼女の背中」を選ぶ → 愛着+1/他記憶の台詞変化
- 中盤で「割れた鏡」を取得 → 自己否定セリフの強化/空間変化
- 後半で「歩道橋の事故現場」を取得 → トラウマルート開放
これらは明確な選択肢としてではなく、プレイヤーの探索行動に応じて自然に変化するため、周回前提での記録が不可欠となる。
🔚 エンディング分岐と内部パラメータ
本作には明示されないが、内部的に記録されている3つの感情変数(後悔・怒り・愛着)の合算値が、終盤の空間変化とエンディング分岐に大きく関わっている。最終エリア突入前に、その時点までに取得した記憶断片の構成に応じて、以下のいずれかのルートに入る。
エンディング | 条件 | 特徴 |
---|---|---|
回帰 | 後悔≒愛着/怒り低 | 現世への帰還をほのめかす静かな終幕 |
異界(裂け目) | 怒り>5/他2項目2以下 | 怒りに呑まれ異形存在と融合/音声崩壊演出あり |
虚無 | 全取得記憶5以下 or 感情均衡なし | 自己存在を保てず、消滅する終焉。黒画面で終了 |
攻略の観点では、意図的にバランスを取った取得順で進めることで、最も穏やかな“回帰”にたどり着くことができる。
🖼 空間演出と視覚的メッセージ
演出面では、終盤に向かうほどに空間自体が歪むような錯覚的表現が増えていく。以下のような演出が出現したら、分岐が近い証拠と考えて良い:
- 視界が赤紫系のノイズで満ちる(怒り優位)
- 天井がなくなり空間が下に崩落する(後悔が強い)
- 鏡に映る自分の顔が別人になる(愛着崩壊)
これらの表現は、そのままルート確定の演出となっている。直後に出現するラストイベントでは、取得してきた記憶断片が走馬灯のように再構成されるが、その順番もまたプレイヤーの行動によって変化する。
💬 攻略FAQ
- Q. 全記憶を取っても回帰にならない
- A. 記憶取得の順序とバランスが悪いと回帰には入れません。「怒り系」を偏って多く取ると、回帰フラグが成立しないため注意。
- Q. 記憶の数が足りないまま終わる
- A. マップ内に探索しづらい“見落としやすい記憶”が存在します。壁沿いや奥まった空間に進入して確認してください。
- Q. 全エンドを見たがCGが埋まらない
- A. 一部の演出CGは“取得順が同一”でないと出現しません。変化のない順で同じ感情を取得することで、固定化されたCGが出現します。
📌 攻略まとめ
- 全ての分岐は「感情変数(怒り・後悔・愛着)」によって決定される
- 記憶断片の取得順と種類を計画的に分けることで回帰ルートへ到達可能
- 探索範囲は狭いが、取得による空間変化と演出は周回で差異が出る
- エンド演出は静かに、しかしプレイヤーの行動履歴を強く反映して変化する
- 最終的な“帰還”は選択ではなく、感情の蓄積がもたらす結果
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